IR
トップメッセージ
国内外で積極的に新市場を開拓し、 企業価値向上に邁進してまいります。

株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
当連結会計年度における世界経済は、不動産市況低迷の長期化により中国の景気に弱さがみられるものの、インフレ圧力の鈍化等を背景に底堅く推移しました。一方で、金利や為替相場の変動、ウクライナ情勢や中東情勢等の地政学リスクの継続、米国新政権の政策がもたらす影響等により、先行き不透明な状況が続いています。
このような状況下で、当社グループは、「環境貢献に軸を置いた成長戦略とサステナブル経営の両立」を基本テーマとして掲げる3ヶ年の中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を開始し、脱炭素市場開拓への対応強化に加え、女性活躍推進やグローバル人財育成等、人的資本の強化に取り組んでまいりました。当社グループの主力となるポンプ事業を取り巻く環境は、主要顧客である化学業界において、中国では経済減速により大型プロジェクト減少等の動きが見られたものの、全体としてはアフターサービス需要や脱炭素化に向けた設備投資需要が堅調に推移しました。なお、電子部品事業は、近年収益性が低下しており、主力事業であるポンプ事業とのシナジー効果も少ないことから、2024年12月をもって事業を停止いたしました。
これらの結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は、30,546百万円(前期比4.5%増)となりました。利益面につきましては、主に粗利率の改善等により、営業利益は6,055百万円(同24.0%増)、経常利益は6,296百万円(同15.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、当社連結子会社である平福電機製作所の事業停止に伴う関係会社整理損の減少等により、3,811百万円(同22.0%増)となりました。
今後とも株主の皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年5月
株式会社帝国電機製作所
代表取締役社長 村田 潔